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2022-08-15 笠井 達之

住宅はどっちがいいの?賃貸vs持家編 ②購入のメリット・デメリット

 ライフプランを考える上で重要なポイントとして住宅があります。人生の大半を過ごす場所ですのでこだわりがある人も多いでしょう。大きい家がいい、おしゃれな家がいい、庭付きの家が欲しい、やっぱり駅から近くて便利な方が良いね、周りが静かで落ち着いている環境が良いなぁ、などなどこだわりも人それぞれだと思います。コスト面でみてもやはり大きく関わってくるのが住宅費です。賃貸でも毎月十数万円、多い人で30万円以上と固定費としては1番大きいところでしょう。購入するとしても少なくとも数千万円はかかり住宅は人生で1番大きな買い物と言われています。では、実際賃貸に住み続けるのと購入するのではどちらが良いのでしょうか?前回は賃貸に住み続ける場合のメリット・デメリットについて解説したので、今回は購入する場合のメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。



メリット①資産になる



当然ですが購入するので自分の資産になります。住宅ローンの支払いも純粋なコストになっているわけではありません。売却や人に貸すこともできますし、子どもや孫に残すこともできます。立地条件や家の状況によっては買ったときよりも高い金額で売却できることもあります。また、自分のものになるのでリフォームや模様替えも自由にすることができます。



メリット②同じ金額を払うなら賃貸より良いところに住める



家賃と住宅ローンを比較したときに同じ金額であれば購入した方がよいグレードの家に住めることが多いです。家賃12万円払う場合で比較してみると、購入して35年ローンで月12万円払うとすると約4,500万円の家が購入できます。相場や立地条件が同じだとすると購入した方がスペックの高いところに住めることが多く、また購入した場合は35年でローンが終わるというメリットもあります。また、適用要件を満たしていれば住宅ローン減税などの特典も受けることができ、お得になります。



メリット③老後対策になる



住宅を購入すると老後対策としては大きなメリットがあります。まず、住宅ローンを返し終わっていれば維持費のみで住み続けることが可能なので年金生活で余裕がなくても住む場所には困りません。現役の時に購入してローン年数を短く組む、退職の際に繰り上げ返済するなどして住宅ローンの返済を終えてしまえば大きなアドバンテージとなります。また、リバースモーゲージをすることも可能です。リバースモーゲージとは老後に自宅を担保にして銀行からお金を借りることができる制度です。この制度では自宅の資産価値を限度に銀行がお金を貸してくれ、毎月の返済は利子のみです。その後、借入人が死亡したら自宅を売却して資金の返済にあてます。注意点として最終的には自宅を売却することが多いので自分の子どもや孫に残すことはできませんが、老後にお金が足りなくなった時には便利な制度です。一般的には老後で収入がなくなると銀行はお金を貸してくれないためリバースモーゲージで資金調達ができるというのは老後の大きなメリットとなります。



メリット④生命保険になる



住宅ローンを組むと基本的に団体信用生命保険(以下、団信)に入ることになります。これは、住宅ローンを組んだ人が死亡してしまったときに住宅ローンの支払いが免除されるというものです。つまり、4500万円の家を購入して団信にはいると4500万円の生命保険にはいるのと同じ効果があります。住宅ローンはローンの中で唯一生命保険がついているローンなのです。最近では三大疾病でも免除される団信や入院などにも対応している団信も出てきていて、ますます保険機能を備えています。



デメリット①住替えがしにくい



購入すると住宅ローンを組むことになると思います。そうすると、ローンが残るのでそう簡単に引っ越すことはできません。また、住宅ローンを返し終わったとしても所有しているので引っ越しする際は売却なり貸し出すなり何らかの手続きや対応が必要になります。好きな時に好きなタイミングで引っ越すということは難しくなります。



デメリット②住宅ローンを組む必要がある



先ほどから住宅ローンを組む前提での話をしていますが、実際には現金を用意して買っても問題ありません。ただ、数千万円の現金を用意して払うことができる人は少ないため、購入する際には大半の人が住宅ローンを組むことになります。そうすると、銀行も誰にでも貸してくれるわけではないので審査があり、収入や信用情報によって借りられる上限が決まっていたり、そもそも借りることができない場合があります。また、現在は金利はとても低いため借りるのに有利な時代と言われていますが、とはいえ利息がかかります。



デメリット③固定資産税がかかる



不動産を所有すると毎年、固定資産税と都市計画税がかかります。また老朽化してきた際のメンテナンス費用も自分で出さなければいけません。



まとめ



今回は賃貸に住み続けた場合と購入した場合を比較して購入したときのメリット・デメリットを解説していきました。メリットとしてはずっと住み続けるのであればコスト的に老後も含めてメリットが大きいという点があり、デメリットとしては住み替えが容易ではない、そもそもローンを組めるかどうかがわからないという点があります。自分は購入できるのかいくらくらいの家を買えるのか知りたい方は是非一度相談してみてください。また、購入すると団信がつき今まで入っていた保険がいらなくなったり、ライフプランが変わる大きなタイミングとなりますので、ライフプランの練り直しなどもご相談していただけるとお力になれるかと思います。

笠井 達之FPrep株式会社

お客様の性格、価値観に合わせたプランをご提案いたします。
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お客様の価値観を踏まえたうえで客観的な視点からお客様のベストプランを一緒に作成していきます。また不動産業の経験から、マイホームの予算決め、住宅ローンの返済計画、投資不動産の活用アドバイスの相談も受けております。今後の不安の解消などはもちろん、夢、理想的な生活の実現も含め経済面からお手伝いさせていただきます!
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