2021-10-27 笠井 達之
リバースモーゲージの活用方法
みなさんリバースモーゲージについてご存じでしょうか?老後に唯一使えるローンとも言われ高齢者向けの貸付制度になっています。
今回はこちらのリバースモーゲージについてメリット、デメリットをまとめていきたいと思います。
概要
リバースモーゲージとは自分の不動産を担保にして融資を受ける制度で都道府県の社会福祉協議会や金融機関が窓口となっています。
本来ローンを借りた場合は利息と元本を返済していき残債を減らしていくのが一般的ですが、リバースモーゲージに関しては毎月返済するのは利子分のみになります。
その後融資を受けていた人が万が一お亡くなりになってしまった後に現金一括、もしくは担保にしていた不動産を処理することで融資額を一括返済する制度になります。
そのため、担保にできる不動産があれば老後の年金しか収入がない状態でも融資を受けることができますし、月々の負担も少なくすみます。
また、借入人が死亡してしまった場合にも配偶者が契約を引き継げる場合がほとんどなので、配偶者の人が自宅を失うリスクは防げます。
メリットとしては
①住宅に住みながら融資を受けることができ月々の負担も少ない
②借入中、もしくは死亡時に現金で返済するか不動産を売却するかを選べる
といった点が挙げられます。老後に生活費が足りなくなってしまった人や、相続人がいないため不動産を資産として残す必要がない人にとっては有効に使える制度かと思います。
また、老後に住宅ローンが残ってしまい返済していくのが厳しい人もリバースモーゲージに借換することで月々の負担を減らすことができるというメリットがあります。
デメリットとしては
①変動金利のため金利の変動リスクがある
②不動産の土地や建物の評価額の変化により融資可能額が変わる可能性がある
といった点があります。ローンを組むうえで金利の変化は起こる可能性があるので、当初の予定より利子の負担が大きくなってしまうリスクはあります。
また、不動産を担保にするため、不動産自体の価値が下がれば、売却しても返済できないと困るので、融資額が減少する可能性はあります。
注意点
リバースモーゲージの注意点として、資金用途の制限、「リコース型」「ノンリコース型」の選択というところがあります。
まず、資金用途の制限としては都道府県の社会福祉協議会を通す場合は自立支援を目的としているので老後の生活資金としてしか使用できません。
また、住宅金融支援機構のリバースモーゲージでは自宅のリフォームや住宅ローン控除の借換、ご子息の住宅支援など住宅関係の資金にしか使用できないという縛りがあります。
金融機関のリバースモーゲージは比較的資金用途は自由な場合が多いですが、金融機関により制限があるところもあるので、注意が必要です。
次に、「リコース型」「ノンリコース型」の選択にも注意が必要です。
「リコース型」
「リコース型」の場合は担保不動産の価値下落などにより、全額返済が困難なときに相続人に返済義務が引き継がれるタイプになります。
「ノンリコース型」
「ノンリコース型」は逆に仮に不動産で全額返済できなくても相続人に負債が引き継がれることはありませんが、その分金利が高くなります。月々の負担を考えたら「リコース型」のほうがよいですが、相続人に負担を強いる可能性もあるため選択には注意が必要です。
まとめ
本日はリバースモーゲージについてまとめました。メリットデメリットありますが、うまく使えば有用な制度だと思いますので、ご自身の状況や環境にあわせてうまく活用していくのが良いかと思います。
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